会津紀行も書き終わり、ちょっと「燃え尽きたぜ・・・」
状態に陥っております、「西のノリ」です(笑)
前回は福岡県は久留米市を訪れ、
西鉄電車と
久留米ラーメンを堪能した訳ですが、今回は
お出掛けの目的である、
高良山を目指します。
西鉄久留米駅からバスに揺られて20分・・・

バス停から降りてすぐ、目の前に
大鳥居が!
承応4(1655)年、久留米藩2代藩主・
有馬忠頼(ありま ただより)に
よって寄進された物で、高さ6・8m、2本の柱の間は4・5mという、
立派な鳥居。
かつて宿場町であったこの界隈のシンボルであり、高良山全域を
神域とする高良大社の参道入り口ともなります。

車道に沿ってしばらく歩くと、また鳥居が見えて来ました。
ここから山上の社殿まで、ひたすら石段を登ります。

自然石をそのまま用いたかのような、荒々しくも壮大な
石段が続きます。

参道沿いには神域をぐるりと取り囲む列石・
神籠石(かみごいし)や・・・

馬の蹄状の痕が刻まれた
馬蹄石(ばていいし)等、
不思議な形の石がいっぱい!古代からの祭祀の痕跡を思わせます。

参道の中途に佇むこの門は、比叡山延暦寺の系統に連なる天台宗の寺院・
高良山本坊跡の裏門。
古くからこの高良山にて僧坊を構え、「鎮西(西日本)9ヶ国の天台宗総本山」として
信仰を集め、久留米藩主の庇護の下に拡張・整備され隆盛を誇りましたが、
明治2(1869)年の神仏分離令によって
廃寺となり、
この裏門を含め、わずかに寺院建築を残します。


中へ入ると、僅かに残った紅葉がお出迎え。


参道沿いにも、紅葉がちらほら。
例年並みの気候なら、「紅葉の名所」に相応しい光景が拝めたのでしょうか・・・
ちょっと残念。

麓からゆっくり歩いて1時間ほど。
目指す
高良大社(こうらたいしゃ)の社殿に
到着!
ざっと説明させて頂くと、創建は西暦400年、実に1600年前のことと
伝わります。
祭神は
高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)、
八幡大神(はちまんおおかみ)、
住吉大神(すみよしおおかみ)の3柱。
延命・厄除け・交通安全を始め、生活諸般へのご利益が有るのだとか。
神社としての格式は高く、筑後国(福岡県南部)一の宮に位置づけられています。
本殿・拝殿・幣殿は久留米藩3代藩主・有馬頼利(ありま よりとし)公の寄進で、
国の
重要文化財に指定されています。
なお、社殿は今後修復事業が進められるそうで、今の姿は
しばらく見られないかも。
荘厳かつ鮮やかな社殿も見ものですが、もう一つの見所は・・・
この景色!豊穣の地・筑後平野が一望の下。
絶景を目にした祭神・高良玉垂命が「善い高山(こうざん)だ。良し、この山に住もう」
と仰ったのが、「高良山(こうらさん)」の由来だとか。
神様も褒める眺め。何か分かるかも。

社殿正面からは、こんな感じ。
筑後地方をくまなく見守るには、恰好の立地。

お参りの後は、一休み。
高良山茶屋 望郷亭これまた久留米市街を見下ろす好立地に建つ休憩所。
ここの名物は・・・
ところてん!歯ごたえばっちりの具に酸味の効いたお酢が絡まり、
良い塩梅。添えられたからしも、ほどよいアクセントとなっています。
もちろん素材も良いのでしょうが、高良大社の手水で飲んだ物と同じ
水が使われているのなら、それも大いなる助けとなることでしょう。
水有るところにグルメ有り!この後は山を降り、西鉄→地下鉄→JRの順路で帰宅しました。
おいしいラーメン、意外ながら(失礼)賑わう街並み、抜群のロケーションを
誇る(登るの大変だけど)神社等、半日ほどで満喫しました!
他にも見所が有りそうなので、今度は泊まりで行きたいなぁ・・・
次回は地元を離れ、大分へ!
自然災害の影響でルート変更の上運転中の、観光列車を楽しみます。
それでは!

年末の一大イベントは、もうすぐ!